よいコミュニケーターは、耳だけではなく目や心でも聞く

よいコミュニケーターは、耳だけではなく目や心でも聞く

婚活において、「会話が続かない」「相手の気持ちが分からない」「良い印象を持ってもらえない」と悩む人は多いものです。
そんなときに意識したいのが、心理学者カール・ロジャースの「積極的傾聴(アクティブ・リスニング)」の考え方。

ロジャースは、「よいコミュニケーターは耳だけでなく、目や心でも聞く」と述べています。
これは、相手の言葉をそのまま受け取るだけでなく、表情や仕草から感情を読み取り、相手の気持ちに寄り添う姿勢が大切だということです。
具体的にどうすればいいのか、考えていきましょう。

1.耳で聞くだけではなく、「目」で相手の感情をキャッチする
相手の言葉だけでなく、表情や仕草にも注目しましょう。
話す内容だけでなく、表情や仕草も大切な情報源です。
以下のポイントに注意してみましょう。

実践ポイント:相手の表情や仕草を観察する
目をそらす、うつむく → 緊張している・考え事をしている 
笑顔が多い →  会話を楽しんでいる
時計、スマホを見る → 退屈している・話に興味がない
頷きが多い → 興味を持っている・共感している

このように、言葉以外のサインにも気を配ることで、相手が本当に感じていることを理解しやすくなります。

■婚活での具体例
Aさん:「最近、仕事が忙しくて大変なんです」
NG例:「そうなんですね。僕も忙しいですよ」←(すぐに自分の話に切り替えてしまう)
OK例:「それは大変ですね。頑張っていらっしゃるんですね。お休みの日はどのようにリフレッシュされていますか?」
★ 相手の話を深掘りしながら、リラックスできる話題に変えてあげると、自然な会話が続きます。

また、目を見て話すことも重要です。
適度にアイコンタクトをとることで、「あなたの話をしっかり聞いていますよ」というメッセージが伝わります。
ただし、じっと見つめすぎるとプレッシャーを与えてしまうので、自然な視線を心がけましょう。

2. 言葉の裏にある気持ちを「心」で聞く

婚活では、相手の話の内容だけでなく、その背後にある「本当の気持ち」を理解することを意識しましょう。

ロジャースは「共感的理解」を大切にしました。
これは、相手の立場に立って気持ちを理解し、温かい態度で接することを意味します。
婚活では、「この人と話していると安心する」「自分の気持ちを分かってくれる」と思ってもらえることが、良い関係を築く第一歩になります。

★ポイント 
相手の気持ちに寄り添いながら、ポジティブな方向に話を広げることで、安心感を与えることができます。
また、相手がポジティブな話をしているときは、一緒に喜ぶことが大切です。

3. 自分のことを話す前に、まず相手の話をしっかり聞く

婚活では「自分をアピールしなければ!」と焦るあまり、一方的に話してしまう人もいます。
しかし、まずは相手の話をしっかり聞くことが、信頼関係を築く近道です。

実践ポイント:会話のバランスを意識する
相手が話している時間:自分が話している時間=6:4を目安にする
◇相手の話に「共感→質問→自分の意見」の順番で反応する
相手のペースに合わせる(早口な人には少し早めに、ゆっくり話す人には落ち着いたトーンで)

相手が話しやすい雰囲気を作ることで、自然と会話が弾み、相手もこちらに興味を持ちやすくなります。
また、相手が話し終わった後に「なるほど、それは素晴らしいですね」などと相槌を打つことで、「きちんと聞いてくれている」と安心感を与えることができます。
会話をキャッチボールする意識を持ち、適切なリアクションを心がけることで、自然と良い印象を持ってもらえます。

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婚活では、話し上手であること以上に、「相手の話をしっかり聞くこと」が重要です。
耳だけでなく、目や心も使って相手を理解する姿勢を持ちましょう。

◇耳で聞くだけでなく、目で相手の表情や仕草を観察する
◇言葉の裏にある気持ちを心で聞き、共感を示す
◇自分の話をする前に、まず相手の話をしっかり聞く

このようなコミュニケーションを心がけることで、「この人と一緒にいると心地いい」と思ってもらえ、良いご縁につながる可能性が高まります。
婚活で大切なのは、「自分をどう見せるか」だけでなく、「相手をどれだけ大切にできるか」です。ぜひ、今日から実践してみてください!