
選ぶより、育てる。“変化対応力”が結婚を左右する
選ぶより、育てる。“変化対応力”が結婚を左右する
「理想の人」より「一緒に育つ人」を探すという考え方
婚活をしていると、誰もが「安定した関係を築きたい」と願います。
けれど、よく考えてみてください。
「安定」とは、一体何を意味しているのでしょうか?
誰もが望むのに、なかなか手に入らないその理由は、“安定”という言葉の捉え方にヒントがあります。
変化はコントロールできない。
だが、“変化への反応”は選ぶことができる。
これこそが、現代の婚活に必要な「心の構え方」です。
1. 婚活では「変わる前提」で相手を見ることが重要
あなたは、理想の相手像を頭の中でしっかり描いていませんか?
「価値観が合う人」「一緒にいて楽な人」――その条件自体は、決して悪いものではありません。
でも、時間が経つにつれて、少しずつズレていく感覚に不安を覚えたことはありませんか?
人も、社会も、自分自身の価値観さえも、絶えず変わっていきます。
にもかかわらず、「変わらない理想の相手像」「揺るがない自分像」にしがみついていたら、ズレが生まれて当然です。
恋愛や結婚は、一度マッチすればそれで終わりではありません。
むしろそののちこそが本番。
お互いに変化していくからこそ、“変化とどう付き合えるか”こそが、関係を支える本当の軸になるのです。
2. 本当の安定とは、変化しながらバランスを保てる関係
『Master of Change』では、従来の「安定」という概念に疑問を投げかけます。
本当の安定とは、「固定された状態」ではなく、“動的均衡(Dynamic Equilibrium)”――つまり、変化しながらも全体としてバランスを保っている状態だと。
これは、人間関係にもそのまま当てはまります。
外的状況が変わっても、考え方が揺れても、それに応じて関係性を微調整できる2人であれば、たとえ波があっても崩れない。
それが本当の意味での“安定した関係”です。
3. 「私はこういう人間だ」ではなく、「今の私はこう思う」でいい
「私はこういうタイプだから、この人とは合わないかも」
そんなふうに、無意識のうちに相手を“自分の枠”に当てはめてしまった経験ありませんか?
実はそれ、過去の自分に縛られてしまっているサインかもしれません。
婚活が行き詰まる理由のひとつに、「自分のアイデンティティの固定化」があります。
たとえばーー
「私は面倒見がいいから、相手にも甘えたい人がいい」
「私はキャリア志向だから、同じ価値観の人じゃないと無理」
そんなふうに、知らず知らずのうちに「私はこうであるべき」と、自分自身を型にはめていませんか?
でも実際は、環境や状況が変われば、価値観も変わります。
転職や引っ越し、家族との関係の変化、年齢を重ねることで、大切に思うことは少しずつ変わっていくものです。
アイデンティティとは、守るべきものではなく、育てていくもの。
「私はこういう人間だ」と決めつけるのではなく、「今の私は、こう思っている」と受け止めてあげること。
その柔軟さが、人生の変化にも、相手の変化にも自然に寄り添える強さとなります。
“今のあなた”を素直に受け入れられる人こそ、変化の波にしなやかに乗りながら、本当ににフィットする相手と出会い、関係を育んでいけるのです。
4. 立ち直る力より、形を変える力を
近年よく聞く「レジリエンス(回復力)」という言葉。
婚活でも、「傷ついても、また前を向く力が大事」と言われることがあります。
それも大切ですが、今の時代に求められているのは“アダプタービリティ(適応力)”です。
レジリエンスは「もとに戻る力」。
アダプタービリティは「変化に合わせて、自分の形を変える力」。
たとえば、理想の条件が少し変わっても、自分の本質的な価値観が見えていれば、落ち着いて判断できます。
「この人は理想とは少し違うけれど、今の私に必要な存在かもしれない」と思える。
そうした柔軟性が、長く続く関係を引き寄せます。
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婚活とは、ただ理想の条件を満たす人を探す活動ではありません。
むしろ、「変化し続ける人生」において、誰と、どのように向き合っていけるかを見つめる旅なのです。
人も関係も、そして自分自身も、時間とともに変わっていきます。
その変化を「怖い」と思うのではなく、「共に経験していける相手を探す」こと。
それが、これからの婚活に必要な視点かもしれません。
条件や肩書きにとらわれすぎず、
一緒に変化を受け入れながら成長できる人と出会うこと。
そして、変わりゆく“今のあなた”に素直であること。
それが、きっと――
本当に安定した、しなやかで温かな関係を築く第一歩になるはずです。
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